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2023.12.31

できすぎるが故に、逆に風通りが悪くなるパターン

こんにちは。
目標達成と課題解決のコンサルタント、片野由美子です。
 
会社でとても出来る方、その人1人で会社の売上の8割を担っていた。というような方が独立すると、
とてもすごい会社になるのでは?とイメージされる方も多いと思います。
本人も、ノリノリです笑。
しかし、なかなか現実は厳しいです。
今回はその事例を少しお話ししたいと思います。
(ごほんにんの許可を得ています)
Aさんは、優秀な営業マンでした。
満を持して独立。
社員も入れて、いざ!となったときに問題が発覚しました。
前職である、マネージメントの仕事は得意でどんどん仕事が入ってきますが、人との交わりが苦手。
部下との一対一の会話や、細かい目配り、気配りが苦手で、どうしても後回しになっていました。
となると会社全体がどうなるか。
部下は、自分の意思では考えられなくなり、社長は1人で何でもかんでもやらないといけなくなる。
売り上げはあるけれども、社長1人に委ねられている。という不安定な状況でした。
(会社としては危険です。社長が倒れたら、会社が立ち行かなくなるからです)
そんな時に、ご依頼をいただきました。
実際、社内の定例会に同席をした時は、ショックを受けました(^^;)。
社長の話を聞いて終わり。部下の方が発言できる雰囲気ではなかったのです。
(軍隊のような、御前会議のような状態でした)
そのため、部下の方は、自分では考えない。言われたことを右から左に流す。
おんぶに抱っこの体制になっていました。
なぜ、こうなってしまったか?
あまりにも、仕事ができすぎる社長なので、部下が提案をしても
「いや、これはこーで、あーで」とご自身の経験をもとにバッサリ切り捨ててしまう。
(左脳3次元優位)
それが続くと、「この人には、言っても無駄だ」と社内全体がそのようになってしまいます。
社長がしっかりし過ぎているが故の弊害です汗。
「この場で言ったことは、何を言ってもOKである」
「自由に発言をしても良い」
と言った、「安心」の場を作りました。
それから3年後。
(社内改革、意識改革なので時間がかかりました。)
社長は、部下がどうしたいのか。を考えられるようになり、部下に対して、効率的に動けるように考えられるようになりました。
そして、部下の方は、
「こんなこと、言っても無駄です」と言っていたのが、
建設的に意見を言えるようになり、新しい営業スタイルを模索するなど、会社のために貢献するようになりました。

環境を変える。
脳の使い方を変える。このことで、会社全体が変わり、底上げができます。
ご興味がありましたら、是非お問い合わせください。

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